概要: ソフトウェア開発中に発生した様々な欠陥を再現可能な形で収集した欠陥データセットが公開されている.欠陥データセットは欠陥研究を支える1つの重要な要素となっており,欠陥箇所の自動特定や欠陥の自動修正などの研究で利用されている.特にJavaやC言語などのプログラミング言語では複数の欠陥データセットが公開されており,その言語における欠陥研究を大きく促進している.一方で,R言語には再現可能な欠陥データセットが存在せず,R言語における欠陥研究が全く行われていない.そこで,本研究ではGitHub上のRプロジェクトから開発過程で発生した欠陥を収集し,欠陥データセットを構築する.本研究では3プロジェクトの計7,633コミットを対象として欠陥収集を実行した.その結果,過去5年間の開発履歴から172個の欠陥を収集した.収集した欠陥に対してメトリクスに関する分析を行い,欠陥の規模が多様であることを確認した.また,欠陥を再現するためのコマンドラインインタフェースを実装した.収集した欠陥と実装したコマンドラインインタフェースは欠陥データセットとしてGitHub上で公開している(https://github.com/kusumotolab/Rbugs).
@mastersthesis{石野太一2024,
author = {石野 太一},
title = {Rを対象とした再現可能な欠陥データセットの構築},
school = {大阪大学},
year = {2024},
month = {feb}
}