概要: コードの実装を効率化させる手段の1 つにコード補完がある.コード補完とは,実装途中のコード
の不足部分を自動的に補う機能のことを示し,近年ではコードの再利用支援のためにコード補完を
使用するという研究も行われている.しかし,既存のコード補完手法は実装途中のコードに欠落が無
いことを前提とするため,欠落したコードを補完することは考慮していない.開発者が途中まで実装
したコードに実装漏れがあることは十分に考えられることであり,このようなコードも補完すること
ができれば開発者はより信頼性の高いコードを効率的に実装できる.
本研究では,実装途中のコードの後に続く部分の補完だけでなく書き漏らしの可能性があるコード
も補完候補として提示する手法を提案する.提案手法は,補完候補となるメソッドをType-3 クロー
ンの一種を用いて特定している.それに伴い,本研究では高速なType-3 クローン検出手法を考案し
て,補完候補の特定に用いている.
本研究では提案手法をEclipse plugin として実装して被験者実験を行い,書き漏らしの発生状況と
提案手法の有効性を調査した.調査の結果,被験者が実装したメソッドの80%で実装途中に書き漏
らしが発生していることがわかった.また,提案手法は被験者の実装したメソッドの63%に対して
有益な補完候補を提示しており,そのうち31%は書き漏らしコードに対するものであったことも判
明した.
タグ: Code, Clone, Code, Completion, Source, Code, Reuse
@mastersthesis{石原知也2014,
author = {石原 知也},
title = {コードクローンを用いたコード補完},
school = {大阪大学},
year = {2014},
month = {feb}
}